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水曜日, 9月 27 2017 @ 05:06 午前 JST
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サマリバッファの文字化け (Wanderlustの)

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MLに投稿されていた、サマリバッファのキャッシュが正しく保存されない問題についてですが、WanderlustのMLが早めに終了してしまったようなので、 (だいたい) 自分で調べた内容を記録しておきます。 encode-coding-regionの動作がおかしいというところまでが前提です。

src/coding.cにあるCODING_DECODE_CHARマクロのコメントには以下のように書かれています。

/* This wrapper macro is used to preserve validity of pointers into
   buffer text across calls to decode_char, which could cause
   relocation of buffers if it loads a charset map, because loading a
   charset map allocates large structures.  */

これによると、charset mapが読み込まれると、bufferのrelocationが生じる可能性があります。 このコメントにはdecode_charについてのみ書かれていますが、encode_charや、char_charsetについてもcharset mapが読み込まれる、すなわち、bufferのrelocationが生じる可能性があります。 しかし、エンコーダ (encode_coding_iso_2022等) はそれを考慮していない為、実際にrelocationが生じると不適切な場所へエンコードした結果を書き込んでしまいます。 このバグを持つ Emacs に関しては、

(defadvice encode-coding-region
  (before avoid-relocation (start end coding) activate)
  (encode-coding-string (buffer-substring start end) coding))

等のようにして、encode-coding-region内でcharset mapが読み込まれないようにすれば回避できます。

Emacsに対するパッチも一応投稿していますが、反応が無いのでどうなるのかよく分かりません。

(追記) WanderlustのMLは広瀬さんが引き継がれて再開しました。 新しい投稿アドレスはwl@ml.gentei.orgです。

(追記その2) encode-coding-regionのバグはtrunkで修正されました。 半田さんありがとうございます。

タグ:Wanderlust

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opensslの代わりにgnutls-cliを使用する (Wanderlustで)

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色々あって、gnutls-cliopensslの代わりにも利用することにしました。 元々opensslを利用しているところは私が把握している限りでは2つあって、ひとつはSMTP over SSL/TLSでメールを送信する時で、もうひとつはIMAP4/NNTP/POP3 over SSL/TLSでフォルダにアクセスする時です。

まず、open-tls-stream関数が接続に失敗してもエラーにならない為、失敗した時にエラーになるようなラッパーを用意します。 こうしておかないと、(少なくともフォルダへのアクセスの際に) 接続に失敗すると永遠にリトライし続けます。 adviceでやってもいいような気はしますが、一応元の関数の挙動はそのままにしておきます。

(defun open-tls-stream-with-error (name buffer host port)
  "Wrapper function for `open-tls-stream'.  This raises error when failed to connect."
  (let ((result (open-tls-stream name buffer host port)))
    (if (and (processp result)
  	     (eq (process-status result) 'run))
  	result
      ;; raise error when failed.
      (error "Opening tls stream is failed"))))

次に、SMTP over SSL/TLSの設定です。 Wanderlustへはきれいにadviceをかけにくいような気がしたので、FLIMにadviceをかけています。

;; Use tls.el for smtp over SSL/TLS
(autoload 'open-tls-stream "tls")
(defadvice smtp-send-buffer (around use-tls-hack activate)
  (let ((smtp-open-connection-function
	 (if (eq smtp-open-connection-function 'open-ssl-stream)
	     'open-tls-stream-with-error
	   smtp-open-connection-function)))
    ad-do-it))

最後に、フォルダアクセス用の設定です。 こちらだけを使う場合は、SMTP向けの部分にあるautoloadは不要なはずです。 基本的にはすがわらさんの設定と変わりないですが、前述の通り、open-tls-streamを直接使わない方がよいと思います。

;; Use tls.el for over SSL/TLS folder access
(eval-after-load "elmo-vars"
  '(set-alist 'elmo-network-stream-type-alist "!"
	      '(ssl tls open-tls-stream-with-error)))

ちなみに、Emacs24の場合は、可能ならopen-gnutls-streamを使うといいかもしれませんが、確認はしていません。

タグ:Wanderlust

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starttlsの代わりにgnutls-cliを使用する (Wanderlustで)

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最近、Cygwinを1.7に上げたのですが、Cygwin 1.7だとstarttlsがうまくビルドできない (killでシグナルが送れないバイナリになる) ようなので、後ろ向きに回避してGnuTLSgnutls-cliを利用するようにしてみました。

(setq starttls-negotiation-by-kill-program t
      starttls-kill-program "/path/to/cygwin/bin/kill.exe"
      starttls-gnutls-program "/path/to/cygwin/bin/gnutls-cli.exe"
      starttls-use-gnutls t)
(defadvice starttls-negotiate (around use-external-kill activate)
  (if (and (boundp 'starttls-negotiation-by-kill-program)
	   starttls-negotiation-by-kill-program)
      (call-process starttls-kill-program nil nil nil
		    "-ALRM" (format "%d" (process-id process)))
    ad-do-it))

starttlsに付属のstarttls.elではなく、Gnus由来の (Emacsに付属している) starttls.elを利用しています。NTEmacs + Cygwinのgnutls-cliの組み合わせの場合、外部プロセスを利用したシグナルの送信を行う必要があるので、その部分はstarttlsに付属のstarttls.elと同等になるようにしています。

(2011/05/22 追記) adviceを利用したものに変更しました。

タグ:Wanderlust

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絵文字を表示する (Wanderlustで)

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Wanderlustで、携帯電話 (au) から送信されたメールに含まれる絵文字を表示させてみました。 私自身は携帯でそのメールを読む事がなく (全てPCのアドレスに転送しています)、絵文字がないと内容が判断できない事があったためです (それで本当に困ったことはありませんが)。 私がauしか持ってないのでau限定です。 docomoも一応コードは入ってますが動作は全く確認していません。

MIME-Viewモードで使用する一部の関数にadviceをかけて実現しています。 このため、Lookupndestエージェントからメールを表示 (ndest-follow-link-with-mime-view) させても絵文字が表示されます。 また、Summaryバッファでは表示されません。

mime-emoji-20100925.tar.gzに含まれるファイルをload-pathにおいて

(require 'mime-emoji)

で動作するはずです。 絵文字の画像はEmojiPrintFireMobileSimulatorに含まれているものを使用してください。 mime-emoji-image-directoryに画像のある場所を指定します。

タグ:Wanderlust Emacs 絵文字

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pdicdump 1.0.0 is released

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どれだけ需要があるのか分かりませんが、PDIC辞書のテキストデータを抽出するツールを公開しました。

これは以前に試作したPDIC辞書の検索ツールを原型にしています。 そのツールはLookupからPDICを検索しようとして作ってみたのですが、結局直接PDICを検索するのをやめたのでお蔵入りにしました。 (ちなみに、Lookup 2.0ではPDICを直接検索できます。)

PDIC自体でもテキストの抽出は可能なので、Windowsがないとか、CUIで実行したい等、利用する場面は限られると思いますが、興味のある人はお試しください。

タグ:PDIC